新国「蝶々夫人」

蝶々さんの再演に行ってきました。
今回の目玉はジャコミーニのピンカートン。ジャコ様素敵〜♪しかし・・・いかんです。軽薄男の代名詞であるピンカートンがカッコいいなんて。で、人格者っぽい。3年も蝶々さんを放っておいたのもきっと何か理由があるのでは、と思わせる深みのある演技と存在感。むむむ・・・。どーなんでしょう。前回のプロダクションでの印象は蝶々さんの悲劇の裏に大国が小国をさげすむ悪意も感じられ、私までドーンと打ちひしがれてしまったのですが、今回ピンカートンが良い人っぽかったので蝶々さんの悲劇が際立たなかった感があります。蝶々さんの岡崎さんも軽めのリリコなのにきっちり蝶々さんを歌いきってらっしゃいました。着物の裾が障子に挟まるハプニングにも冷静に対処され(!)好感度大の蝶々さん。私の後ろに座っていた方が号泣していて鼻をすする音がちょっと・・・音楽的には若杉さんの棒が重すぎてオケがついて行けずしょっちゅう空中分解していました。あとちょっとストイックなプッチーニで私の好みではなかったな。。。来期大丈夫かな・・・?余談ですが前回枯葉にみえて仕方なかった花びら。今回は照明がきちんと当たっていて、お花に見えました☆
オペラ後はSDESSさん、半地下さんと四谷のイタリアンへ。す・べ・て絶品。パスタとドルチェはお皿をなめたいくらい良い味だった。イタリア人のウェイターがちと鬱陶しかったけど。