アルカディ・ヴォロドス ピアノリサイタル

両国国技館・・・じゃなくてサントリーホール・・・(^^;) だって相撲取りみたいな人がピアノ弾いてるんだもん。でもハンカチ片手ににこやかに登場して、なんかお行儀良くてほっこりする人。はちきれんばかりの燕尾服もなんかカワイイ。彼は2年前にも聴いたんですが今回もやっぱり素晴らしかった。凄すぎる超絶技巧。音も異常に美しい。でもこの人は先日のレーピンと違ってProduct-out なプログラム。要するにやりたい放題・・通好みかもしれないけど。
しかも何と今回は「曲間の拍手はご遠慮下さい」とアナウンスが! 
それって拍手で感動を表せないだけでなく、小一時間身動きできず緊張状態で過ごさなければいけないということなのです。今日は体調が悪くて咳き込みそうだったし、仕事終わりの疲弊した体にはとっても辛かった・・・っていうか、瞑想モードに入ってしまった。VIP席にて極上のピアノを聴きながらの瞑想タイム。なので本編はほとんど記憶になし。
休憩中に世界のピアニストに詳しいDさんにお会いして「何か彼の演奏、前と印象が違いますよ〜」と愚痴をもらしたら「彼はアンコールで豹変するから!」と力強いお言葉を賜りました。 お言葉通り、アンコールが凄かった。「何か観客の入りイマイチじゃないですか?」と言ったら「やっぱり最近のピアニストは『美貌系』じゃなきゃダメなのかも!」と新鮮なお話まで。最近ピアノの世界から遠ざかって久しいからなぁ。美貌系ね。キーシンも入るのかしら?
彼は自分で作曲もしちゃうのでアンコールはほとんどアドリブって感じ。凄まじすぎて思わず吹き出しちゃいました。もう笑うしかない素晴らしさ。お客さんもスタンディングで拍手していましたね。
・・・忘れないうちにさらっと感想だけ。