ワディム・レーピン ヴァイオリンリサイタル

いい年してよせば良いのに2列目で観戦。特に私の席の周りはお子様連れが多く、なんだかいつもと雰囲気が違ったのでした。でもみんなとってもお行儀の良くて気持ちよく観戦できました。ずっと舞台を見上げてて肩凝ったけど・・・
いつも来日を楽しみにしているワディム・レーピンのコンサートですが、今回のプログラムにはかなり芸風の変化が見られたのでした。ソナタを3曲盛り込んではいるものの、ショーソンの詩曲とカルメンファンタジーって・・・ 彼にはアンコールピースくらいの軽さだと思うんですけども〜・・・わざわざプログラムに盛り込むのが何か今までと違う。 そしてアンコールにアンダルーサ、ツィゴイネルワイゼン、ハンガリアンダンスとメジャーな名曲にお客さん大喜び。レーピンのコンサートであんなにスタンディング・オベーションが出るとは。。。ツィゴイネルワイゼンでのイタマール・ゴランとのつばぜり合いは忘れがたいです。でも速弾きはラカトシュのほうが1.125倍くらい速いかもですが。
そんな感じでMarket-in なプログラムにどっぷり感動。ショーソンの詩曲、エモーションが最高潮に達した時の演奏はあの小さなヴァイオリン一丁で会場全体を奏でているような存在感でした。あんなことが出来るんだね。

やはりいまわの際には彼のヴァイオリンを聴きたいと思ったのでした。グリーグの3番でお願いします。