イツァーク・パールマン ヴァイオリンリサイタル

久々のコンサートでした。最近オペラに行く機会が多い為、頂くチラシもオペラ/声楽ばかりになっており、だんだん器楽やオケのコンサート情報に疎くなってきました。で、必然的にコンサートに行かなくなる・・・・ 主催者の方!ファンを取りこぼしてない!?自分で言うのもなんだけど、私って良いカモだと思いますよぉ・・・・


で、意外と大物の来日情報も逃してしまっています。今回のパールマンも何と電車の吊り広告で偶然目にしたもの。実は長年ヴァイオリン好きを公言しているのにパールマンという基本中の基本を押さえてないのです。CDは結構持っていますが、「生きてるうちに生を聞かねば」とついつい予約してしまいました。

パールマンのヴァイオリンて一言で「柔らかい」。ホワホワ〜ンとした良い気持ちにさせてもらえるのです。で、失礼を承知で言うと、彼のヴァイオリンは「芸術拝聴モード」で聞くものではありません。小学生の頃の気持ちに戻って、学校の講堂か何かで聞かせてもらうようなスタンスが私的にはちょうどいいような気がします。
バッハ、フォーレなどはもちろんウルトラ超級の完成度の高さですが、彼の演奏にはある種のエッジ、テンションの高さというのがないのです。ですから雷に打たれるような感動・・・というものは得られないんですね。あくまで私見ですけれども。

今日は前半がバッハとフォーレソナタで、後半がアメリカ人作曲家フォスの小品と「シェフのお任せ」。ピアニストと顔を見合わせいろいろな譜面を見ながら「じゃあ、次これ?」「・・ま、待って楽譜が・・・」みたいな楽しい雰囲気でした。

プログラムにはクライスラーの小品より当日指定、とありましたが実際そうでもなく・・・チャイコの「アンダンテ・カンタービレ」やアルベニスのタンゴ(何だかハバネラ調の曲でしたが・・・)その他もろもろ、もちろんクライスラーから「ロスマリン」「愛の喜び」とアンコールまで続けてやっちゃったような感じ。カンツォーネをジャンジャカ聞かせてもらうような楽しさでした。

思うにパールマンのリサイタルはデートにお勧めです。「彼氏より(夫より)素敵!!!」って風には絶対ならずに、ほんわか楽しい気分で家路につけるから(^^;)。

・・・という訳で、直前キャンセルせざるを得なかったちぃさん本当に残念。また次一緒に行きましょう!!