A Dog of Flanders

戌年だからって訳じゃないんだけど・・・・

K先輩に年末お借りしたDVD。正月休みから少しずつ見出したんですが、すぐにうちの夫が「もうやめて〜〜」と嫌がるのでなかなか進みませんでした。
昨日は彼が出張!ちゃーんす!!
夫の出張を喜ぶ鬼嫁は、スコッチ・ウイスキーのロックを片手に朝5時まで夜更かし。さらに本日は完全に引きこもり最終話までチェック☆

だって面白いんですよ。30年も昔のアニメなのに動きは自然だし含蓄はあるし。ネロが日々の小さな幸せをかみしめる回と、コゼツ旦那&ハンスおじさんに阻止される回というパターンがあり、ハラハラドキドキ。どっぷり移入しちゃいました。

おそらく19世紀の中後半の話かな。だとしたらその頃パリではオペラ座のシャンデリアが落ちたりしている?都会のほうは優雅でも農村は貧しいんですよね。

しかしネロってまさに天使。貧しいけど必要なもの以外は欲しがらないし、人を羨むことも無いし。まぁ、ちょっと真っ直ぐすぎて損な子でもありますけど、そんなネロには皆親切にしてくれるんですね。

ラストシーンでネロの台詞は印象的。見たかったルーベンスの絵を見て「僕はもうなんにも要りません」本当の芸術ってここまで人に思わせるものなのでしょうね。でも多分それは受け手のほうも「見たい!」「聴きたい!」という気持ちが募ってこそそういう満足感が得られるんじゃないかな。私はあまり美術館に行ったことはないけれど、コンサートならば今までで何度かそんな風に思った事があります。

現地では可哀想過ぎて人気が無いとかって話を聞いたことがあります。しかもイギリス人作家の小説であまり知られてないという話も。あのラストが「よかったね、ネロ・・・」と思えてしまう私って鬼なのでしょうか・・・・?