連ちゃんオペラ☆

昨日はソフィア歌劇場「リゴレット」、今日は新国「ホフマン物語」でした。
リゴレット、最高の歌手と最低のオケという舞台。今回はあと二度ソフィア歌劇場を観に行くのだけど、またあのオケかと思うとちょっと・・・。本当にプロなんだろうか、と疑うレベルでした。しかし本当に歌手は良かった。アンドレア・ロスト、彼女のジルダは初めて聞いたんですが、素晴らしかったです。やっぱり頭一つ抜けてる感じ。しかし、お願いだから彼女の声を消さないで・・・>オケ。マントヴァ公のカルーディ・カルードフも凄くよかった。殿様、そんなに悪い奴じゃないじゃん、と思える高感度高いマントヴァ公でした。リゴレットヴェルディバリトン、って人じゃなくて少し残念でしたが。ところで、その昔私はジルダにとっても同情できるうら若き乙女だったのに(悪者は好色な殿様。あいつ許せん、と思ってた。)、今はリゴレットに同情しちゃいます。しかも悪者は殿様じゃなくて周りのクレイジーな貴族連中ね。まー、そんな訳で(というか多分にオケのせい)満足度は今ひとつの「リゴレット」。


今日のホフマンのほうはジェイムズ・モリスが悪魔役なので、ずっと楽しみにしていた公演です。モリスはもう期待通り余裕綽々の悪魔役でした。素晴らしいわぁ・・・(*^^*)恥ずかしい衣装もちゃんと着てたし、ふふふ。ステッキがヴォータンの杖に見えてしまって、METの「ヴァルキューレ」が今から楽しみでヨダレが出そうでした。しかし今日の掘り出し物はホフマン役のクラウス・フロリアン・フォークト。最近ついぞお目にかからなかった「誠実系」テノール。美声、まっすぐな歌唱、しかも美形で長身・・・。特に音程がすっごい正確で、「あなたは人間音叉?」という感じ。まあ今回はモリスとフォークトで十分、というところですが、アントニアの砂川涼子さんが素晴らしかったですね〜。素人のくせに刺激を受けてしまい、カーテンコールも大概にして急いで家に帰って発声練習しちゃいました(笑)。ホフマンはまた来週観に行くことにしてしまいました。シェニエも取ってしまったし、来週は新国漬けです。