葬儀等々・・・

週末山梨の母方の伯父の葬儀がありました。山梨と言っても静岡との県境なので、金曜日に出張先の栃木から静岡まで移動し、富士駅の近くにホテルを取り、朝一の身延線というローカル線で母の実家へ行きました。先日伯父のお見舞いに行くことが出来、癌の末期でもう話もできない状態でしたが、ぎゅっと手を握ってもらいました。そうしたら私の両目から涙が溢れてきて、もうアウト・オブ・コントロール。舞台を見て感動するとか、そういう疑似体験的な涙でなく、生の感情で涙する自分に驚いてしまいました。私はここ数年本当に哀しくて涙を流すということがなかったのです。我ながら甘ちゃんな人生を生きています。
そんな伯父もここ最近の天候の崩れには順応できなかったのか、64歳の短い生涯を閉じました。最後の対面で思い切り惜別の涙を流してしまった私は、お葬式という儀式の、たんたんと進む段取りをしらっとして見てしまいました。お坊さんが5人現われ(日蓮宗)、G#の単音にてお経を読み、シンバルに似た金物、チーンとなる鐘をここぞというタイミングでな鳴らす・・・あれでお坊さんの声が良ければ完全なエンターテイメントです。父方の方が臨済宗で、その法事では確か般若心経を読んでいたのですが、ギャーテーギャーテ・・・あれはサンスクリット語というのでしょうか、原語をそのままの発音で読むような感じなんですね。日蓮宗の場合は日本語訳といったお経です。私の弟も葬儀自体は空々しく感じ、お経文を読みつつ意味の解釈をしてたそうですが・・・。私のときは音楽葬にしてもらおうかな・・・。あのお経では三途の川を渡りながら力尽きそう。
葬儀は神妙なのですが、火葬も済んだ精進落しの席ではお酒も入り、皆楽しそうな雰囲気になりました。お葬式って親類のReunionの場とはいえ、なんか、お葬式で酒盛りって微妙だなぁ・・・。
私のために色々心をくだいてくれた伯父に感謝し心から冥福を祈ります。どうか安らかに眠ってください。