オペラ座の怪人みたび・・

どうも近所に映画館があると気になってしまって・・なんと3度目。久しぶりにリピーターになっています。サントラを購入してここんとこ毎日聴いているせいか、夢のように2時間30分という時間が過ぎて、「えっ、もう終わり・・・」という感じでした。まあ、今回はもう台詞もほとんど頭に入っているし、字幕を見たりすることもないので、画面の隅々まで見たりできました。映画って1度ではわからないこと多いですよね!
しかし、何故にそこまではまっているかというと、やっぱりカッコいいファントム様。歌もいいけど演技もいい!なんというか、あの自分のすべてを役に投入しているような真摯さ、あれが心を打つんです。なんか、私も一生懸命生きなきゃなぁ、なんて思ってしまったりして。
そして、ALW(アンドリュー・ロイド=ウェーバー)の曲。The point of No Return なんか、聴いてて涙が出そうになります。どことなく「アランフェス協奏曲」に雰囲気が似ている曲で、歌詞も1番のファントムと2番のクリスティーヌの掛け合いが絶妙。はぁぁぁ・・・・
日経エンターテイメントの別冊で「オペラ座の怪人」特集の号が出ていたので購入しましたが、これは秀逸!本体は映画パンフの補足という感じですが、おまけDVDは充実しまくり。13分の本編ダイジェスト版でおいしいところは見られるし、メイキング映像、キャストインタビューと盛りだくさん。本番のDVDの特典はこれより良くないと許さない〜!!

ちなみにオペラ座の怪人のCDはいろいろ集めました。まずこの映画のサントラ盤、通常版と2枚組盤(あとで2枚組の存在を知ったので・・)、ロンドン・オリジナルキャスト盤、あと知人からメキシコ・スペイン語版を借りました。
ロンドンのオリジナルキャスト版はサラ・ブライトマンとマイケル・クロフォードが歌っています。これには全曲のリブレットがついていてとても便利。でも、映画版はこれと歌詞が微妙に違ったり、ちょっと構成が変わっていたりしますが、ずいぶん役に立ちます。サラ・ブライトマンの歌は素晴らしいです。この人はALWの奥さんで、紛れもない彼のミューズだったことでしょう。きっと彼のクリスティーヌのような存在だったのでしょうね。マイケル・クロフォードは個性的な声のテノール。オペラで言うと、ワーグナーの「指環」の火の神ローゲ、Rシュトラウスの「サロメ」のヘロデ王とか思い出させる声です。でもすごく好きです。
メキシコ版はメロディーに言葉が良く乗って、オペラのように聴けます。ファントムの声は英雄的で惚れ惚れ、本当に素晴らしいです。ただ個人的にラウルの声が、いま一つ情けない感じで好きになれない。声だけ聞いたら迷う必要なくファントムでしょう。あまりに格調が高いので「是非ともドミンゴの声で聞きたい!」と思って検索してしまいました。結局、ラウルの歌う「All I ask of you」はドミンゴが歌っていましたが、「Point of No return」や「The phantom of the Opera」はないですね。残念。全然スペイン語がわからないのですが、「クリスティーヌ..ポルケ、ポルケ..?」なんて箇所がちょっとツボです。しかしさすがラテンの血がなせる業か、熱さはたっぷり!これは超お奨めです。
映画版CDはいわずもがな、勝手に「レイジング・パッション」バージョンと呼んで愛聴してます。Point of No Return でファントムが「What raging passion flood the soul?」と歌う歌詞があるのですが、ものすごく力が入ってて、パッションが「バッション!」に聞こえるほどです。この部分はもうデスメタルの世界です。それから、ファントムの声ですが、ALWのインタビューで「ロック・テナー」と言われてたけど、ジェラルド・バトラーテノールじゃないでしょ。でもよくあの高音域を歌ったものです。ファルセットもあるし。出しにくい音域を懸命に歌うからぐっとくるのでしょうね。歌に関してほとんど素人というのであればあれは相当準備して録音したと思います。しかしこのCDでよろしくないのは歌詞がついてないことですね。通常版には日本語訳だけ付いてますが、そんなもん付いてててどうするよ、という感じ。
しかしはまってるなぁ〜 しばらくしたら論文書くぞ。