オペラ座の怪人ふたたび

近場の映画館にて二度目の鑑賞。今日は字幕をなるべく見ないで英語の美しさを耳で楽しむことを主眼に行きました。最近はイタリアオペラばっかりだったので、ミュージカルの美しいメロディと言葉がとても新鮮なんでしょう。それと、今日は昨日見たときとても疑問だったことを解決する雪辱戦でもありました。
字幕ってとても助かるものですが、たまに返って理解の妨げになることがありませんか?普段あまり気にしないし、ほんと、こんな些細なことこだわるだけ損だと思いますが、昨日不幸にも字幕にひっかかりました。
すっごく消化不良だったのが、仮面舞踏会でファントムがクリスティーヌのネックレスの鎖を引きちぎる場面。悩んで眠れないほどでした(というのは大げさか)。その鎖にはラウルから贈られた婚約指輪が掛かっていたのですが、その場面のファントムの「Your chain's still mine.」という台詞に「俺の贈り物だ!」という字幕がついているのです。ちょっと意訳にも程があるような・・・その指輪は劇中でいろんな意味を含む小道具なんです。私はそういう小道具が象徴しているものとかメッセージとか、いろいろ自分なりに考えるのが好きなもので、なんか翻訳家の誘導に乗るのが嫌なのかも。
昨日は「ファントムの歌が下手・・」と思いましたが、サントラ購入して聞いていたらじわじわとあの声が好きになってきました。あの無骨な感じがかえっていいのかもしれない。お世辞にも歌が上手いと言えないジェラルド・バトラーですが、あらゆるフレーズを工夫して歌っている真摯さが感じられます。なので、とってもぐっとくるんですね。ロックとは魂の叫び、誰かが言ってたな・・そんなことも思いました。たったひとつの愛に狂おしいまでにしがみつく、愛情表現が不器用なファントム像をうまく表しています。はやくDVD出ないかな〜 (字幕消せるしね)