新国、深刻・・・

2月に新国立劇場で上演予定だった「ルル」が「一部の歌手の水準が低いため」3幕版から2幕版に変更になり、それに伴ってテノール役の歌手と、カットになった3幕に出演予定の歌手が降板になりました。ショッキングな話です。舞台セットやパンフなど、用意しているものの損害は大きいと思います。なにより様々な人に精神的ショックを与えた事件です。
テノール役の永田峰雄さん、今年のニューイヤーオペラでフィデリオの二重唱を歌ってました。ドイツ的な歌い方の、余裕と風格を感じる歌手の方でした。私的には、この方が「一部の歌手の水準が低い」に当てはまるとは考えにくいですね。
以前、新国「ホフマン」のジュリエッタで佐藤しのぶさんを聴きました。その時の状態では、正直ルルのタイトルロールは無理ではないかと思いました。声も、気迫も・・・。その時の「ホフマン」は素晴らしい舞台だっただけに、しのぶさんで流れが損なわれたような気がしてなりませんでした。なので、「ルル」はとても興味があったものの、チケットは買っていません。今回、しのぶさんの降板はなかったのですが、3幕から2幕になったのはしのぶさんの負担を減らすためでは?などと憶測してしまいますが。この話も、続きがあるかな・・?