題名のない音楽会 ドミンゴ&フレーニ

「題名」の公開録画ではなく、昨年末に大阪・東京で行われたコンサートの放送でした。このコンサート、迷ったんですよね・・・チケット代が高くて断念しました。だってコンサートなのにMETやスカラ座公演と同じレベルだなんだもの!!だったらオペラに行ったほうがいいし、きっとフレーニももう声涸れてるよぉ・・と思ってパスしました。しかぁし!今私は猛烈に後悔しています。
フレーニはアドリアーナのアリアを1音下げで歌ったりしましたが、変わらぬ声の迫力。もちろん声は全盛期とは言えません。でも、歌手は声がなくとも気持ちで歌えばいいのよ、と言われているような気がしました。マスネの「悲歌」にはひたすら、しみじみ感動です。ドミンゴと二人でのインタビューも放送されましたが、この人もう70歳のおばあちゃんなのに本当にチャーミングな人ですね。目が大きくて、表情も若々しくて。そのフレーニを細かく気を使ってエスコートしてくれるドミンゴも最高。舞台裏でフレーニにさり気なくミネラルウォーターを注いであげるシーンが印象的。
しかしドミンゴってどういう人なんでしょう。昔のままどころか、昔より、上手いなんて・・・ル・シッドのアリアは本当に素晴らしくて、自分がテレビの前に座していることを忘れるほどでした。「グラナダ」なんてナチュラルキーで20年前のCDと同じ声しているじゃないか!もうあそこまで行くと奇跡でしょう。テレビで聴いてこの感動・・・。
ドミンゴ&フレーニの来日記念で2週にわたって「題名」で取り上げられるそうです。有難いことですねぇ・・・来週も楽しみ♪