酔画仙

珍しく韓流映画です。岩波ホールにて鑑賞してきました。流浪の天才画家、チャン・スンオプの生涯を描いた映画です。実在の人物で「酒と女なしでは絵がかけなかった」などというコピーのせいか、「酔拳」みたいなのを想像してしまってましたが、芸術家がよりよい作品を作る為苦悩する姿をとても真摯に描いている映画だと思います。朝鮮王朝末期の不安定な国内、さらに清軍や日本軍の侵略による激動のさなか、一人の画家が時代の流れに関わることなく飄々と生きていく姿が印象的です。「オールドボーイ」で迫真の演技を披露したチェ・ミンシクの演技が光ります(ちょっと太ってて嫌だったけどね・・)。それから雄大な自然を描いた映像の美しさは一見の価値ありです。