ひきこもり

寒いですね。
昨晩からビデオ見ながら引きこもっています。この週末見たのは「あの子を探して」「スクールオブロック」です。
「あの子を探して」は「初恋が来た道」のチャン・イーモウ監督作で、中国の農村の子供たちが主役の映画です。出演者は素人で皆実名で出演しています。ストーリーは、村の小学校の代用教員を頼まれた13歳の少女ミンジが「一人も減らさないように」言い含められるのですが、家庭の事情で学校を辞めて町に働きに行った少年を、ミンジはひたむきにあれこれと手を尽くして探す・・という話です。私、最初この映画を見た時、いつの時代の設定なのかわかりませんでした。車があったりするので、ああ、現代かと思いましたが、中国の山村の人々はいまだに戦前の暮らしをしているのです。それでも物価は都市と同じレベルで上昇し、学校ではチョーク一本も無駄にできませんし、たった2本の缶コーラを20数人の生徒で飲んだりするのです。おなじ国内でこれはないでしょう。50年前から時が止まっている山村と大都市の繁栄。その大都市の繁栄は地方から安価で出稼ぎに来る人たちの労働力によって支えられています。しかし彼らはいつまでも貧しいままなのです。世界一の人口を抱える中国の問題は、やはり大きいです。
スクールオブロック」はロック馬鹿でプータローのデューイが、お金の為に身分を偽り小学校の教師となり、ロックを通して子供たちと交流していく話です。おでぶのジャック・ブラックはまり役のコメディで、まあ、話はよくあるもので、まったく意外性はないのですが・・。「午前、ロック史。午後、鑑賞と実習。」なんて授業は楽しいかもしれません。ロック史なんて私も受講してみたいなぁ。レッドツェッペリン、ジミヘンなんてもうクラシックの範疇でしょうね。しかしああいうロックおたくが近くにいたら、たぶん鬱陶しがられるのでしょうが。