N響コンサート

今日は知人からチケットをもらい(お金は払ったよ)、N響のコンサートに行ってきた。デッドと悪名高きNHKホールだけど、1階センターのほぼ真ん中の席。いい席でした。いい席のせいか各パートがバランス良く、むらなく聞こえてきて嬉しかった♪だって第二ヴァイオリンのパートをしみじみ聴けたことなんて、あんまりなかったんだもん・・・・<プログラム>
モーツァルト交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
ストラヴィンスキー:室内オーケストラの為の協奏曲「ダンバートンオークス
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61

この日、予定されてたものが、いろいろと変更になってました。
まず指揮者。シャルル・デュトワが体調不良でキャンセルし、ルドルフ・バルシャイに。当年とって80歳の老指揮者で、ショスタコーヴィチの知己だったとか。歩くときちょっと足元がふらふらしていたような感じだけど、指揮台の上では矍鑠としていました。

曲目も変更。当初ヤナーチェクシンフォニエッタだったのが「ハフナー」に変更。指揮者の意向というか、間に合わなかったんでしょう。
しかしハフナーって市長の息子に献呈された曲だったんですね。明るくて華やかでモーツァルト満載!なんだけど・・・・なんかモーツァルトの気合が感じられない曲なんだよね。アホの市長の息子に心血注げるかい!というモーツァルトを想像してしまいました。

それから独奏者も変更。ヴァイオリニストのニコライ・ズナイダーもキャンセルし(一応この人が楽しみで行ったんだけどね・・)、くるくるカーリーヘアがキュートなアルメニア出身のセルゲイ・ハチャトゥリヤン(19)が代役。
しかし最近の子の姿勢の悪さってインターナショナルなんだろか?上着も着ないでシャツはパンツの外に出して(あれはきっとアウトで着るシャツじゃないで〜)、メンドくさそうにボソー・・・っと現れて、舞台上では所在なげに長大なベトコンのイントロを聞いてた彼、一見したところは罰ゲームでもやっているかのようでした。
「何で俺ここにいるの?」そんなこと思ってないかい?セルゲイ君・・・・という私の心配をよそに、すっばらしいベトコン。ブラーボブラーボ♪です。
彼の演奏って本当にきれい!!なんとも素直でみずみずしいベトコンが聴けました。
会場からもブラボーとたくさんの拍手をもらって、恥ずかしそうな表情をしていたのが印象的。難を言えば「熱さ」が足りないかな?ちょっと大人しいんだな。私的には。

この日、コンサートマスターが客演でペーター・ミリングという人になっていた。団員の代表を外から連れてくるの?何か変だよ。他の団員がやればいいのに〜 と、ちょっと疑問。
こんなにいろいろあったN響のコンサートは初めてですが、でも、とっても楽しい気分で家路につくことができました。