愛情感じる仕事

大好きな上司M川さんがいなくなってしまったので、一時的に彼女の仕事もやらざるを得ない。ファイナンスとセールスの兼務の上、上司の仕事まで!年末からほとんど休んでないし、あれもこれもやらなきゃで、ある時「私もう無理・・・」と思ったのです。晴れた日の昼休みに会社の近辺を散歩しながら「ああ、空がきれい」と思ったら目から涙がこぼれていた。いやー、あんな風にぽろっと涙が出たのは初めてだな。第三ダーメ@情緒不安定。

でもね、すごく不安だったけど今まで彼女がやっていたレポートの仕事をやってみたのです。もちろん引継ぎは一切ない。そしたら、さすがM川さん、すっごく「キレイな仕事」をしているんです。もちろん、ずっと二人で1年半コンビを組んで来たので理解が早いのだと思うけれど、それにしてもさすが。

彼女は典型的な外資のキャリアウーマンで、今の会社はなんと6社目。ほんとにいつもバリバリ働いていた。私にいつも言っていたのは「どんどん仕事をルーティン化してマニュアルを残すこと。そして次の人に渡せるようにすること。」単純なことだけど、場当たり的な仕事をしているとルーティン化なんかできないし、本当に仕事を理解していないとマニュアルなんて作れないものだ。毎月いろいろなDueに追われているとなかなかそこまでできないもの。で、そういうキレイな仕事をして後任者に迷惑をかけないと、辞めたことで批判されたりもしない。

今週私が死ぬ思いをしたのは会計士対応だ(だいたい夜9時までいるか?つうか、9時に質問に来るか?)。突っ込みやすいのか今回監査のターゲットになった。私の担当業務の中に「なんだかよく分からないけど日常的にこなしている仕事」というものがあり、そこを突っ込まれた。なぜなんだかよく分からないのか。それは歴代担当した人も複雑すぎてよく分かっていないのだ。場当たり的に仕事して引継ぎなしで退職したりするから後任者が負債を負うような形になる。で、恨まれる。。

M川さんのやりやすい仕事を見て、なんだか思いやりというか、愛情すら感じてしまった私。1年半の思い出も溢れてきて、会社のPCを見ながらじわじわ涙が出てきた。素晴らしい人と仕事したんだなっていう感動みたいなものに近い。ああいう人に私もなりたいな、と思った。