Beethoven Vn Concerto by Vadim Repin

SpectredelaRose2007-09-26

ワディム氏、ドイツ・グラモフォンに幸福なデビューです。こんな立派なサイトが出来ております。
http://www.deutschegrammophon.com/special/?ID=repin-beethoven
最後のオケとのリハーサル中の写真が好き!


The concerto has a childlike simplicity and at the same time the most mature spirituality. I see it as a love story about life itself.
(このコンチェルトには子供のような純真さと最も成熟した精神性が同居している。人生におけるラブストーリーそのものだ思う。)
というコメントにぐっと来てしまいました。「人生において一番大切なことは直情的でない誠実さ、それは愛においても同じ。」とかつて語っていた彼らしいコメントです。

コンチェルトの方はムーティの指揮にあまり愛を感じないというか(・・・というかストイックな芸風ですからね)、カデンツァ部分にことさら開放感を感じます(「ワーイワーイ、放課後だ」と歌っているように聴こえる)。しかし、とっても爽やかかつニュートラルな演奏でワディム氏の良いところが凝縮されたベトコンだと思います。

しかし何と言っても特筆すべきはアルゲリッチとのクロイツェル・ソナタです!
アルゲリッチ素晴らしすぎます。
貫禄のピアノで完全に主導権を握り、ワディム氏を「弾かせてやってる」状態・・・ 
ワディム君、頑張るのだ〜

秋の夜長。聴きこむほどに味わい深い録音になること間違いなしです。