サンクト響&ワディム・レーピン

あーー、ロシアンナイト!!! すごいです。
まずオケのメンバーがみんな大きい。太った人は少なかったけど、みんな2m級の大男ばっかり(に見えた)。なので舞台が妙に手狭。そこにまた大男のレーピンが現われたものだから、舞台の人口密度は大変なことに。何なのこのオケ(^^;)
今日は楽しみにしていたショスタコのVnコンチェルトです。CDでリリースされているけれど生で聴いたのは初めて。というか、初ショスタコ実演です。いやー・・・ヴァイオリニスト殺しですよ、この曲・・・ 
でもレーピン氏乳酸と必死に戦いつつ完全走破です!おめでとう!!冗談はさておき素晴らしかった。音もきれいだったし、演奏もコントロールされていて、あんなギリギリの曲なのに安定感があって。ホントに素晴らしかった。
テミルカーノフ率いるサンクト響は「あんた達楽してない?」という余裕ぶり。私はショスタコーヴィチの曲は音が多くて迫力があるけど、ポップ&キッチュな映画音楽に聴こえてならないのです。ロシアの楽団が奏でるショスタコはある意味軽く虚ろな感じがよく出てました。テミルカーノフの指揮も大好き。色彩的で(といっても、コテコテの油絵です)。
後半の「バビ・ヤール」、私のお気に入りのセルゲイ・レイフェルクスがソリストでした。高徳の僧といった感じの上品なバリトンです。やっぱり上手いです。ロシア語の強さ、美しさを堪能しました。